FTP、FTPと連呼されて、皆さんから愛されているソフトがあります。インターネットでサイトを持っている人達は、みなさん、このソフトを日常的に使っています。このFTPという文字列も、前号のHTTPと同じように、「File Transfer Protocol」の頭文字をとった、略された文字列なんです。
これ厳密に言うと、私達の使っているパソコンから、HPのデータがあるサーバーとのやりとり、データの転送に使われるソフトの総称なんですね。FTPとは、あくまでも総称名です。HPを作って、サーバーにアップロードする時などに使います。
前号の最後でもお話ししましたが、別に特別なFTPソフトを使わなくても、サーバーとのやりとりは可能です。IEのようなブラウザにも、FTPの機能は充分に内包されています。URLの欄に、http://xxxx.com/ と入力する代わりに、ftp://xxxx.com/ と入力してみれば、私達が普段ネットサーフィン(もう死語かな〜?)をしている、慣れ親しんだブラウザでも、FTPの機能を果たす事ができます。
試しに、私のサイトにブラウザで、アクセスしてみてください。
いつものように、ブラウザのURL欄に、以下の文字列をコピペしてみます。
ftp://tsunetoshi-tanaka.com/
ここには、誰でも入れるようにしてあります。
何か表示されましたか? そこが、私のサーバーの中です。
表示されたファイル、「index.html」をクリックしてみてください。
「Hi!!」と表示されたと思います。
これで、あなたは、FTPというインターネット上の約束事(プロトコル)を使ったソフトで、私のサイトの中にアクセス出来た事になります。しかも、専用のソフトを使わずに、普段のブラウザだけで、サーバーの中に入った訳です。
また、他のサイトにアクセスした場合、下のような、ユーザー名とパスワードを入力する認証窓が表示されるかもしれません。ここに、ユーザー名とパスワードを入れれば、サーバーとあなたのパソコンの間で、データのやりとりが出来るのです。これがFTPと呼ばれる機能なんです。
PS.
余談です。(笑) 今、あたなにFTPしてもらった私のサーバー。実はこれ、アメリカの西海岸の、とあるビルの中にひっそりと設置してあります。あなたの放った信号が一瞬にして太平洋を越えた事になるんです。不思議ですね〜、物理的な距離を考えると。信号の速度は、飛行機なんかの速さの比ではありませんね。
こういった信号(パケットという)の速度は、原則的には、電子の移動、光の速さと同じなんです。しかも、秒速30万kmと決まっているし。約30万kmではないのです。ジャスト30万kmなんです。ちなみに、この速度は、メートル法が確立する遥か以前、地球誕生以前からずっと不変なんです。
誰が決めたんですかね〜。
※次回は、FTP専用ソフトの使い方について
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