ＩＰという数字の謎～【超初心者】からのインターネット講座

●ＩＰという数字の謎

インターネットには、ＩＰアドレスなんていう
な～んとも、訳の分からない、不可思議な数字が存在します。

ちなみに、私のドメイン「tsunetoshi-tanaka.com」のＩＰアドレスは
「198.104.48.140」という事になってます。(笑)

試しに、ブラウザのURLの欄に、198.104.48.140　と打ち込んでみて下さい。
ちゃんと、「tsunetoshi-tanaka.com」が表示されましたよね？

この数字、原則的に、自分では選ぶことが出来ません。
車のナンバーのように、好きな数字を取得したくても、
残念ながら、それは叶わぬ夢なのです。

例えば、俺の希望の数字は、「888.888.888.888」の末広がり、なんだけど～
これ取れないかな～、と、どんなに熱望・切望しても、取れないのです。
(大金をバラまけば取れるかもしれませんが(笑))

あくまでも、サーバーを借りる時、
プロバイダーやサーバー屋さんから、これを使用せよ！　と
一方的に、押し付けられた？　忌々しい数字しか使えないのです。

●ところで・・・・

この「.(ドット)」で４組に区切られた数字には、一体、どんな意味があるの？

いつ、どこで、誰が決めたか？　この不可思議な数字には、
こんな秘密が隠されています。

コンピュータの世界では、２進法という、どうにも、こうにも馴染まない、
数字の表現(言葉？)が使われています。

何やら、太古の大昔、インドのピンガラとかいう哲学者が、
考案したとか、しないとか・・・　が２進法の発祥だそうですが。

とにかくも、この２進法っうヤツは、「0」と「1」だけで、
全ての数字を表現出来てしまうんだそうです。

「0」か「1」、「無」か「有」、「白」か「黒」・・・・

要するに、２種類しか表現出来ない、記号のようなモンですね。

ちなみに、この「0」か「1」。このどちらかでしかない単位？を
コンピュータの世界では、１ビットと呼んでいます。

そして、１ビットが８個集まると、１バイト、となります。

な～んで、８個なんだ？ WHY?
訳が分かりませんね(笑)。でも、これは定理みたいなもんで
誰が決めたのか、とにかく、そう覚えるしかない法律？のようなもんです。

１ビットが８個ある塊、それを１バイト、と呼ぶわけです。

●それでは、１バイトで、一体、どれだけの事が表現出来るのか？

１バイトを形成する最小単位の１ビットは、「0」か「1」です。
という事は、２種類の表現が可能ですよね。
要するに、１ビットでは、「0」という状態と、「1」という状態、
この２種類の違いを表現する事ができます。

では、１ビットが８個ある、１バイトでは、どうでしょう？
１ビットで２種類ですから、１バイトでは、２の８乗の状態が
表現できることになる筈です。

例えば、
00000000、00000001、00000010、00000011、00000100、00000101、
00000110、00000111、・・・・・　こんな感じです。

ちなみに、２の８乗ってのは、256です。
という事は、１バイトあれば、256種類の状態を表現出来るのです。

●話しをＩＰアドレスに戻します。

私のサーバーに付与さたＩＰアドレス、「198.104.48.140」。
この「.(ドット)」で区切られた、一組の数字(グループ)。

例えば、先頭の「198」というグループ。
実は、これは、２進法の１バイトで形成されています。

２の８乗。256種類の状態の中の、198という状態を意味します。

次の、「104」というグループ。
これも、同じように、256種類の状態の中の、104という状態を意味します。

「.(ドット)」で区切られた、各一組の数字(グループ)が、
それぞれ、256種類の状態を表現出来るようになっています。

という事は・・・・
現在使われているＩＰアドレスは、この数字のグループが４組ありますから
その最大の表現数は、256の４乗という事になります。

256の４乗は、約43億です。

ですので、ＩＰアドレスは、約43億のインターネット上の
コンピュータを識別・区別可能、という事になるのです。

なんか、分かったような、分からないような・・・苦笑。

ちなみに、この４組の数字のグループは、「0」から始まるように
決められています。ですので、実際のＩＰアドレスの上限は、

「255.255.255.255」という事になり、
「888.888.888.888」などというＩＰアドレスは、現実には存在しません。

●ＩＰアドレスの枯渇

最大で、約43億個しか存在しないＩＰアドレスですから、
地球上の全人類の全てがコンピュータを使いこなす時代が来れば、
当然のごとく、ＩＰアドレスの数は足りなくなってしまいます。

今現在、コンピュータなどという先進機器？を使う人類は、
地球上の全人口の２割、いるかいないか？と言われています。
まだまだ、未開発の国々には、パソコンなんて無縁な人々がいるんですね。

でも、グーグルが将来、2000円位のパソコンを世界にバラまく、
という話しもある位です。いずれ、43億個というＩＰアドレスは
石油のように枯渇してしまうかもしれません。

という事態に備えて、これからは、ＩＰアドレスを
４組ではなくて、６組にしよう、という活動が既に始まっています。

「255.255.255.255.255.255」ってな具合です。

ちなみに、これだと、256の６乗。
約281兆個のコンピュータを識別する事が可能となります。

2010年、現在の地球上の総人口は、68億人ですから、
ＩＰアドレスが６組で構成されると、相当な余裕が出来そうですね。(笑)

※次回は、ＳＥＯという徒労の戦い。

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