前号の続き・・・・
●587番目のドア
スパムメールの温床を断つ為に、各プロバイダー、
インターネットの管理者達は、真剣に話し合いました。
とりあえず、自社以外の回線から飛んで来たメール送信の信号に対して、
ポート番号25番(25番目のドア)の使用を禁止しよう。と。
でもな〜、そうすると、今の時代の顧客のニーズには応えられないかも。
これだけネットが普及している時代、例えば、
自宅では、我が社のプロバイダーを使ってくれている人であっても
会社から、モバイル環境からのアクセスでは、必ずしも
我が社のプロバイダーを使うとは限らないのではないか?
もし、他社の回線から飛んできた送信メールの全ての要求を
禁止してしまったら、かなりの人が、メールの送信が出来なくなってしまう。
そこで考えられた苦肉の策。
それは、自社以外の回線から飛んで来たメール送信の信号には、
25番をやめて、587番を使いましょう。という案でした。
自社の回線を使用してくれている人、
身元が確実な人に対しては、ポート番号25番を使ってもらってもいい。
でも、他社の回線から飛んでくる、身元の不確実な人達には
ポート番号587番を使ってもらい、しかも
ポート番号587番には、メールをより強く監視する権限を持たそう。
そうする事によって、スパムメールの温床となってしまった
ポート番号25番を保護しよう。
という結論に達したのでした。
そして、この結論は、あらゆるインターネットの基礎仕様を定める
「RFC」という文章でも提起されました。
●現 状
ポート番号587番の恩恵を一番享受しているのは
インフラを持たないサーバー・ホスティング会社だと思います。
インターネット上で、サーバーだけを提供するホスティング会社にとって
ポート番号587番を介して、誰もが、どこからでも
ホスティング会社の送信サーバーを、自由に使用する事が出来る。
こういう状況になった訳ですから。
ちなみに、今のインターネットでは、
最大で65536枚のドア、ポート番号が使える仕様になっています。
ですから、将来、このポート番号587番が、
また、違うポート番号に変更される可能性もあるのです。
ポート番号というのは、このように自由に決定、変更する事が出来ます。
実際、今現在、グーグルのGmailで使われている、
送信サーバーのポート番号は、465番ですし。
※次回は、賢いドメインの取得について。
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(2010/07/03記・2014/01/10加筆)
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